最近、続けようかどうか悩んでいることがある。
やめるのは逃げるようだし、応援してくれている人達にも申し訳ない。
どうしようか・・・。
本日は、こういったお悩みを解決するヒントとなる本のご紹介をさせて頂きます。
※この本は、Kindle Unlimited、もしくはAudible(聴く読書)の30日間無料体験で、無料で読んだり聴いたりすることができます
- 何かをやめようかどうか悩んでいる方
- 応援してくれる方の期待を裏切りたくない方
- 今まで頑張ってきたし・・・と、今までの努力が泡になるのではないかと心配している方
「諦める(あきらめる)」って、何だかネガティブな言葉に聞こえますよね。
逃げなんじゃないか・非難されるんじゃないかと・・・。
でも、著者である陸上男子400メートルハードル世界陸上銅メダリストで、スポーツコメンテーターの為末大(ためすえ・だい)さんは、こう書いていらっしゃいます。
今の僕にとって、何かを「やめる」ことは「選ぶ」こと、「決める」ことに近い。
もっと若いころは「やめる」ことは「諦める」こと、「逃げる」ことだった。
そのように定義するとどうしても自分を責めてしまう。
為末 大. 諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない (Japanese Edition) (Kindle の位置No.161-163). Kindle 版.
僕は「やめる」「諦める」という言葉を、まったく違う言葉で言い換えられないかと思っている。
たとえば「選び直す」「修正する」といった前向きな言葉だ。
為末 大. 諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない (Japanese Edition) (Kindle の位置No.577-578). Kindle 版.
何だか、スッと心に入ってくる感じがしますね。
この様に、この本は一貫して「諦める」「やめる」ということについて淡々と、客観的に、かつ合理的に書かれており、何というか禅にも似た様な雰囲気を感じました。
かなり昔にも一度読んだことがある本なのですが、また読みたくなり、読みました☺️
本のあちこちに名言がいっぱいで、心に残ることがとても多かったので、レビューを書かせて頂きます✨
それでは本の印象に残ったところ・感想を書いてまいります✨
(ネタバレが限りなく少なくなるよう、要約は控えています)
戦略とは、諦めとセットで考えるもの
人間には変えられないことの方が多い。
だからこそ、変えられないままでも戦えるフィールドを探すことが重要なのだ。
僕は、これが戦略だと思っている。
戦略とは、トレードオフである。
つまり、諦めとセットで考えるべきものだ。だめなものはだめ、無理なものは無理。
そう認めたうえで、自分の強い部分をどのように生かして勝つかということを見極める。
為末 大. 諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない (Japanese Edition) (Kindle の位置No.288-291). Kindle 版.
「だって、僕がこの分野に行けば有利なんだよね」そこから考えることが戦略だ。
孫子は「戦わずして勝つ」ことを善としている。
勝つためには、最初から負けるフィールドを選ばないことが重要なのだ。
最高の戦略は努力が娯楽化することである。
そこには苦しみやつらさという感覚はなく、純粋な楽しさがある。
為末 大. 諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない (Japanese Edition) (Kindle の位置No.293-297). Kindle 版.
※引用部分の太字は、私によるものです
グッときますよね・・・!!
できないことばかりに目が向いてしまいがちですが、本当にこのことはいつも心に留めておきたいですね。
人生には努力ではどうにもできないことが山の様にあり、本のタイトルにもある「勝てないのは努力が足りないからじゃない」というのは、為末さんが書くからこそ、もの凄く説得力のある言葉ですよね。
比べるのはおこがましいですが、私も努力はいくらでもしてきた人間です。
しかし、その努力は「苦手を埋めるための努力」だったので、頑張っても普通か、無難くらいにしかならなかったです😢
あんな無駄な努力をするくらいだったら、最初から息を吸って吐く様にできる事をもっと伸ばせば良かったと、心から悔やんでいます😭
悔やんでもしょうがないので、これからは苦手なことは放っておいて、自分の得意なこと・好きなことをどんどん伸ばしていこうと思います☘️
手段は諦めてもいいけど、目的は諦めない
「諦める」=「逃げ」・・・?
と、モヤモヤと思いがちな所を、為末さんはわかりやすく言語化して下さっています。
僕が言いたいのは、あくまでも「手段は諦めていいけれども、目的を諦めてはいけない」ということである。
言い換えれば、踏ん張ったら勝てる領域を見つけることである。
踏ん張って一番になれる可能性のあるところでしか戦わない。
負ける戦いはしない代わりに、一番になる戦いはやめないということだ。
「どうせ私はだめだから」と、勝負をする前から努力することまで放棄するのは、単なる「逃げ」である。
為末 大. 諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない (Japanese Edition) (Kindle の位置No.301-305). Kindle 版.
何か叶えたい目標がある時に、そこにいく方法は1つだけじゃなかったりします。
手段と目的を混同しない、これは本当に大切なことだと思います。
何か頑張っている時に、いつの間にか「頑張ること」「まじめにやること」が目的になってしまい、本来の目的を忘れてしまう・・・なんてことは、よくあることですもんね。
(私もやりがちなので、ほんと気をつけてます😅)
今までやってきた方法に固執せず、本来の目的を忘れないよう、定期的に自分を振り返っていきたいと思います。
応援してくれる人が責任をとってくれる訳ではない
為末さんは「応援してくれる人が責任をとってくれる訳じゃない」と書いていらっしゃいます。
ただ、応援してくれる人が一人でもいるかぎり現役を続けたいという考え方をしていては、引退後のキャリアで苦労するのは目に見えている。
それは、応援してくれる人の責任ではなく、自分の責任でしかない。
為末 大. 諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない (Japanese Edition) (Kindle の位置No.431-432). Kindle 版.
「あのつらかった時期を耐え抜いてきたからこそ、ここまでこられたのです」
世間の人がそれを聞いたとき、つらい時期を耐え抜いたら成功できると一般化してしまう怖さがある。
ほとんどの人にとっては、つらい時期を耐え抜いても成功しないことが多いのだ。
現実には一〇人のうち九人が成功せず、たった一人だけうまくいった人が、自分のロジックで語っているにすぎない。
(中略)
成長と成功は違う。
この違いに気づかないふりをする罪は大きいと思う。
為末 大. 諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない (Japanese Edition) (Kindle の位置No.909-913). Kindle 版.
つらいことを耐え抜いて何かを達成する、
これは本当に美談として語られますよね💧
また、何かをやめる時は 皆が納得できる様な、きれいな理由がないといけない・・・
こんな無言の圧力があったりします。
でも、それを言っているとキリがないですよね💧
本当は早くやめた方がいいのに、判断の基準に他人の価値観を入れてしまって、ズルズル続けてしまう・・・
後から考えると、諦めないことの代償は大きかった、と悔やむことって、私にもありました😢
世の中には
何かを成し遂げる!とか
何かを始める・続ける!って、
そこばかり強調されて、いいことの様に褒め称えられる風潮があります。
しかし、それと共に「何かをやめる」「時に立ち止まる」「休む」ということもやっていかないと、どんどんやることが増えていき、判断基準も鈍くなっていくように思います。
定期的に自分で自分を振り返り、
自分の判断基準を持ち、
自分で選択し、
自分で決める、
ということを怠らない様にしたいな、と思います。
まとめ
- 自分はどこで勝つかを考えるとともに、どこで負けるかを先に考えておく
- 勝つため、目的を叶えるための手段は一つだけではない・
手段は諦めても目的は諦めない - 応援してくれる人が責任をとってくれる訳じゃない・自分の人生は自分で決める
というところが、とても心に残りました✨
本当に名言ばかりで、定期的に読み直そうと思える本です😭✨
何かを本気でやって諦めたことのある方や、
30代・40代以上の方は
グッとくる方が多いのではないかと思います。
「やめる」「諦める」「休む」ことに対しての過度なネガティブ感が払拭され、人生を肯定的にみることができる様になる本ですので、本当におすすめです☺️✨
気になる方は、ぜひ読んでみて下さいね✨
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今日も読んで下さって、ありがとうございます❣️
今回ご紹介した本は、記事作成の時点ではKindle Unlimitedの読み放題 & Audibleの聴き放題対象ですが、いつまで読み放題・聴き放題対象になっているかはわかりません。
とても素敵な本ですので、対象のうちに、読んでみてくださいね☆彡